MNOとMVNOとは?MNOとMVNOの違いは?それぞれの代表的な事業者は?

MNOの役割と特徴

MNOとは?

日本におけるMNO(Mobile Network Operator、移動体通信事業者)は、独自の通信インフラを保有し、携帯電話サービスを提供する企業のことを指します。

これらの企業は、携帯電話ネットワークの基幹となる基地局の設置から、通信サービスの提供、顧客サポートに至るまで、モバイル通信に関わる全般を担います。

現在、日本にはNTTドコモKDDI(au)ソフトバンク、そして楽天モバイルの4社がMNOとして活動しており、各社が独自のサービスや料金プランを展開しています​​​​。

MNOの特徴

  1. 独自の通信インフラ:MNOは自社で通信インフラを保有し、基地局から顧客に至るまでの通信サービスを一元管理します。このため、サービス品質やエリアのカバー範囲を直接コントロールできる利点があります。
  2. 幅広いサービス提供:音声通話からデータ通信、国際ローミングサービスに至るまで、多様なモバイルサービスを提供します。また、スマートフォンやタブレットなどの端末販売も行っています。
  3. 莫大なインフラ投資:自社の通信ネットワークを構築・維持するため、MNOは莫大なインフラ投資が必要です。これは、MVNOに比べて料金プランが高価になる要因の一つとなっています。
  4. 革新と発展:5Gなどの新しい技術への投資と開発を進め、通信速度の向上や新サービスの提供を可能にしています。

MVNOの役割と特徴

MVNOとは?

MVNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者)は、物理的なネットワークインフラを所有せず、MNOからネットワーク容量をリースして顧客にサービスを提供します。

そのため、低コストで柔軟なプランを消費者に提供することが可能です。

MVNOの特徴とメリット

  1. 低価格プランの提供:MVNOは、大手MNOから通信サービスを卸しで購入し、独自の料金プランを設定することで、一般的に低価格なサービスを提供します。これにより、消費者は自分の使用状況に合わせて、より経済的な選択が可能になります。
  2. プランの多様性:MVNOはニッチな市場や特定のユーザーグループに焦点を当てたサービスを提供することが多く、データ通信量や通話サービスの組み合わせにおいて、多様な選択肢を提供しています。
  3. 契約の柔軟性:多くのMVNOは、長期の契約を要求せず、月々の支払いやプリペイドサービスを提供することで、ユーザーにとっての負担を軽減しています。
  4. オンラインでの手続きの簡素化:MVNOは、オンラインでの契約や顧客サポートを重視しており、店舗に足を運ぶ必要がなく、手続きの手間を省きます。

MVNOのブランド

  • IIJmio
  • mineo
  • ÆON MOBILE
  • HISmobile
  • excite mobile
  • NURO mobile
  • 日本通信SIM

MVNOのデメリット

  1. 通信速度の制限:ピークタイムにおける速度低下が発生しやすい。MNOのネットワークを共有しているため、混雑時には優先度が低くなることがあります。
  2. カバーエリアの限界:大手MNOと同じネットワークを使用しているものの、一部の地域での接続品質やカバーエリアに制約がある場合があります。
  3. サポートサービスの差:物理的な店舗が少ないため、対面でのサポートや即時のトラブルシューティングが難しいことがあります。

MNOとMVNOの違い

MNO(Mobile Network Operator)とMVNO(Mobile Virtual Network Operator)の違いは以下の通りです。

  1. インフラの所有:MNOは自社で携帯電話の通信インフラ(基地局など)を所有し、直接サービスを提供。MVNOはMNOのネットワークを借りてサービスを提供
  2. 料金プラン:MNOは多様なサービスと高いネットワーク品質を提供するため、料金が高め。MVNOは低コスト運営により、一般に低価格な料金プランを提供。
  3. サービスの範囲:MNOは幅広い独自サービスや高速データ通信を提供。MVNOは基本的な通話やデータサービスに特化し、サービスの種類が限られることが多い。
  4. カスタマーサポート:MNOは物理的な店舗が多く、対面でのサポートが充実。MVNOはオンラインや電話中心で、直接的なサポートが限られる場合がある。

結局、MNOとMVNOどちらが良いの?

結論を言います。人によります。

ただ、そう言ってしまうと元も子もありませんから、携帯電話の料金プランを決める際に指標にしてほしいことを挙げます。

データ使用量

ご自身が毎月どのくらいのデータを使用しているのかは必ずチェックしてください。

最近の料金プランは、データ使用量で決められるものがほとんどです。そして、MVNOは20GBなどデータの上限が決められているプランが多く、一方、MNOは無制限のプランも多くあります。

家にWi-Fiが無かったり、テザリングを利用していたりして、毎月データの使用量が多い場合は、MNOの方が良い場合が多いです。

逆に、毎月のデータ使用量が少なく、ほぼ一定の場合は、MVNOのプランが向いてるといえます。

通話時間

データ使用量同様、ご自身がどのような通話をされているのかも、確認してください。
LINE通話のようにパケットで通話するものではなく、電話機能を使用して行う通話です。

基本的にMNOの通話は22円/30秒です。一方MVNOは11円/30秒くらいが多いです。

MNO、MVNOともに通話し放題のプランはありますが、短い通話が頻繁にあるのか、通話を使いまくるのか、滅多に通話はしないけどたまに通話すると長いのか、、ご自身の通話時間により最適なプランは異なってきます。

ちなみに、LINE通話や楽天モバイルの通話アプリはパケット通話なので、ここでいう「通話時間」には含みません。

通話のプランを何もつけない場合は、単純に通話料金が安いMVNOに軍配が上がるでしょう。

家族割等の各種割引

MNOは、家族割やその他の割引が適応される場合が多く、それを満たせる場合はプラン料金を安くあげることが可能です。

一方、MVNOは、こういった割引サービスを行っているところはほぼありませんので、家族割等の割引条件を満たせる方は、MNOの方が良い場合があります。

まとめ

MNOは、MNOは自社で通信インフラを保有しており、安定した高品質な通信を提供しますが、料金は割高になる場合が多い。
毎月大量のデータを使用する場合や、家族割等の割引が使える場合は、選択候補に入る。

MVNOは、物理的なネットワークインフラを所有せず、MNOからネットワーク容量をリースして顧客にサービスを提供しており、通信混雑時には優先度が低くなり、通信状態が悪くなる場合があります。

データ通信や通話の使用量が少なめで、MNOの各種割引が使用できない場合は、MVNOを利用すると、携帯料金が大きく抑えられます。

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